蒸気自動車は世界で一番最初に生まれた自動車として知られており、フランスやアメリカで研究が盛んに行われていましたが、実は日本でも蒸気自動車が作られていたという記録があります。岡山在住の実業化森房造が海外製の蒸気自動車を目の当たりにして日本国内で蒸気自動車を利用した事業を興そうと同じく岡山県在住の山羽虎夫という技術者に開発を依頼したことで日本発の自動車の開発がスタートしたといわれています。

 
山羽式蒸気バスと名付けられた日本初の蒸気自動車は輸入した蒸気自動車やガソリン自動車の図面を参考にして日本で揃える事が出来るような材料に変更したりして完成にこぎつける事が出来ました。完成した試作機は走行試験の際順調に走行する事が出来たそうですが、タイヤに使用していたゴムが完全な手作りだったこともあってか未舗装の道路を走ることによる衝撃で傷つくとともに蒸気エンジンの重量に耐え切る事が出来なくなったことで走行途中でタイヤが破損してしまいました。そのおかげで日本発の蒸気自動車は日の目を見ないまま開発が頓挫してしまったそうです。現在山羽式蒸気自動車の現物は残っていないそうですが、復元モデルがトヨタ博物館に展示されているそうなので興味がある方はぜひ一度ご覧ください。